Beeという言葉について

実は「Bee」イコール「ミツバチ」ではありません。
ハチにはアシナガバチやスズメバチ等の肉食系のハチと、花の蜜や花粉を食用にするハナバチ(花蜂)がいますが、一般的にハナバチのことをBeeと言うようです。下記です。

・ ミツバチ Honey Bee
・ マルハナバチ Bumblebee
・ クマバチ Carpenter Bee
・ 単独性ハナバチ Solitary Bee

ミツバチやマルハナバチは集団行動し高度な社会性を進化させているので「社会性ハナバチ」と呼ばれます。 単独性ハナバチは基本的に集団行動せず単独で巣作りをします。クマバチは基本的に単独行動ですが、子供が羽化したあとも母子が同居するので「亜社会性」と呼ばれます。

なお単独性ハナバチには、ムカシハナバチ科、コハナバチ科、ヒメハナバチ科、ケアシハナバチ科、ハキリバチ科、コシブトハナバチ科のハナバチたちが含まれます。

日本ではマルハナバチやクマバチ、単独性ハナバチのことがあまり知られていないためBeeをミツバチと訳す慣習があるようです。「World Bee Day」も日本では「世界ミツバチの日」と訳されていますが、「World Bee Day」というとき、ミツバチのことだけを言っているのではないということに注意しておく必要はあると思います。

これらのハナバチたちは花粉(Pollen/ポレン)を運び、植物の受粉を助けることからポリネーター(Pollinator/花粉媒介者・送粉者・授粉者)と呼ばれます。 そこでハナバチ全体の呼称としてポレンビー(Pollen Bee)を使おうという提案があったそうですが、今のところ一般化していないようです。

ポリネーターのなかにはハナアブや蝶や蛾やコガネムシの仲間も含まれます。地球の生態系を守ること、持続可能な経済を考えるのであれば、ポリネーターたちのことを配慮した庭作りや農業の創出や都市計画の変更、文明の変更、意識の変更が必要です。