飛びまわる宝石、オオセイボウ
Large Cuckoo Wasp

2021年7月17日夕方の5時45分に、マウンテミントで吸蜜するオオセイボウを見つけました。急いで家に戻ってカメラをとって来たら、幸い同じ場所にいたので、ほんの数枚だけ撮れました。ウルトラマリンブルーやエメラルドグリーンに輝く宝石のような美しいハチ。漢字で書くと大青蜂、文字通り青い蜂です。

山形県・群馬県・三重県では絶滅危惧2類、大分県と新潟県が準絶滅危惧種に指定されています。あとは「情報不足」となっており、環境省カテゴリでは「情報不足」となっています。

2011年版の「レッドブックおおいた」が、大分県のサイトにアップされていますが、それによると県内分布は三光村、日田市、耶馬渓町、別府市、挾間町、佐伯市と記述されています。ここ竹田市は入っていません。

スズメバチ科のスズバチが作った泥の巣の中に産卵し、スズバチの幼虫と、スズバチが運んでくるイモムシ等を食べて成長するという。ハチのなかには幼虫のとき、他のハチや他の昆虫に寄生生活するものがいます(寄生バチ)。

そいうことがあって、オオセイボウの英名は肉食系のハチを指すWaspという名称がつけられています。けれど、下の写真のようにこのハチはミツバチやマルハナバチのような、蜜をすう口吻を持っています。Waspの代表格であるスズメバチやアシナガバチとは、吸蜜の仕方が明らかに異なっています。

花で吸蜜する様子は、ミツバチやマルハナバチといったハナバチ(Bee)と同じに見えます。