ナミハナアブ
Eristalis tenax

2024/05/17 オルレアの花で食事するナミハナアブ。

ナミハナアブは南極以外の世界中で生息しているという。南極のような極端な寒冷地では、ナミハナアブが食糧源とする植物が育たたないと思います。それ以外の地球のいたるところでナミハナアブと会えるわけです。

ナミハナアブの「ナミ」は「並」という意味。最も一般的で、よく見る、ありふれた種類という命名です。ナミホシヒラタアブやナミテントウ、ナミアゲハ、ナミハナムグリ、ナミゲンゴロウ・・・

Weblioによると、「並の人間」の言い換え・類義語として、次のような言葉があがっています。平凡な人、凡人、どこにでもいそうな人、凡庸な人、フツーの人etc.

「ナミニンゲン」と呼ばれてうれしい人があるでしょうか? 天才とか偉人、聖人と呼ばれる人に比べたらなるほど平凡かも知れない。けれど人はそれぞれユニークであり、それぞれに美しさがある。生きているだけで神秘といえる。

私は常々、「ナミ」というネーミングはひどいと思っています。生命を馬鹿にしていると思います。ナミハナアブ、ナミアゲハ、ナミテントウ・・・よくそんなことを言うもんだとあきれます。生物に対する尊敬や愛情が感じられません。

この姿、すごいと思います。アタマのほとんどは複眼です。カラダに占める眼の比率がものすごく大きい。こんなに眼がデカイ人間はいません。そして羽です。人間も羽があったらどんなにいいでしょう。

そして足が6本もある。人間は手が2本、足が2本しかないけれど、もし手があと2本あったら、もっといろいろできる。パソコンのキーボードを操作しながら、あとの2本で珈琲飲んだり、本のページをめくったりできる。かゆい背中をかくことだってできる。

何度も書いていることですが、ハナアブやハナバチや蝶を撮ることによって、花の工夫、花の意志がわかります。ポリネーター抜きに花の気持ちを理解することはできないと思います。

2019/05/07 カモミールの花で食事する。

2019/05/11 ヤグルマギクに食事に来た。

2019/05/11

2019/05/11

2019/05/11

2019/05/11

2019/05/11

2019/05/11 薔薇の花にやってきた。薔薇はポリネーター・フレンド・ガーデニングには向いていないという意見がありますが、それは薔薇に農薬を散布することが常識になっているからです。

私たちは現在約70本の薔薇を栽培していますが、農薬や化学肥料を使っていません。ハナバチもハナアブもバッタも甲虫も薔薇を好みます。

2019/05/11

2019/05/11

2020/05/21 カモミールで食事。

上のアップ。2つの大きな複眼の間に、3つの小さな頭頂眼(単眼)。

2020/05/21 見る角度によって、ちょっと雰囲気が変わります。