蝉と暮らす
Live with cicada

Music by Lee Rosevere : 5 Minute Meditations “Purple and Gold”

セミのオスは大きな声で鳴きます。ということは自分の所在を天敵に知らせることにもなり、実はたいへん危険な行為でもあるわけです。だからでしょう、彼らは非常に注意深くもあります。写真を撮ろうと近づくと、さっと逃げていきます。というわけでセミの写真はほとんど撮れませんでした。
ミンミンゼミもヒグラシも撮ったことがありません。セミのメスは大きな声では鳴きませんが、鳴かないとなると擬態がうまいセミを見つけるのは、ほとんど不可能。

2014/08/12 アブラゼミのオスとメスの出会い(トップの写真から始まります)。小さい方がオスだと思います。撮ったのは2014年で、よく撮れたと思います。こういうのを撮れたのはこのとき一回きりです。

お互い気に入って抱擁し合うことができた。

交尾ができた。アブラゼミは6年ぐらい地下で幼虫期を暮らす。地上に出て羽化してから約1カ月しか生きられない。

パートナーを呼ぶためにあれだけ大きな声をあげているわけです。見つかってよかった・・・

2015/07/15 羽化したアブラゼミ。セージの葉を登ってきました。

2015/07/15 羽化したばかりのアブラゼミの3つの頭頂眼。透明な水晶のようです。

2015/07/15 竹の支柱に登ってじっとして、世界に羽ばたく準備をしています。

2014/08/13 玄関先でアブラゼミが羽化したばかりの姿を見つける。セミの羽化の様子に立ちあったことがありますか? 教科書の知識なんかぶっとびます。暗記しているかどうかだけを試す試験なんか、つくづく無意味だと思います。これは知識ではない。神秘に立ちあう驚き・感動です。

2016/07/23 バラの支柱に羽化したばかりのようなアブラゼミ。

向きを変えて撮りました。これはオスですね。それにしても、前後左右360度、よく見えそうな眼です.。

羽化したばかりというのは蝶もそうですが、ほおーっとしている。そういうときしかちゃんと撮れません。

拡大すると左右の複眼の間にある三つの単眼が鮮明。私にとっては奇跡の瞬間でした。

2020/06/30 ピーマンの葉の裏でじっとしているニイニイゼミ。じっとして逃げないので撮れました。羽化したばかりだと思います。生きているニイニイゼミの写真はこれだけです。

2014/09/17 キンモクセイの幹だと思うんですが、上の方、眉毛と目に見えます。その下にツクツクボウシがいます。ツクツクボウシより眉毛と目の方がインパクトが強い。

羽が透明というのは最高の擬態方法だと思います。鳴かずにじっとしていたら、まず見つかりません。

2014/09/17 同じツクツクボウシ、角度を変えて撮りました。

2006/08/14 2006年にもキンモクセイの幹にいるツクツクボウシを撮っていました。