“幻の蛇”シロマダラ?
Oriental odd-tooth?

2023/10/02
九州でヘビに遭遇したら、それはまずシマヘビ、そうでなければアオダイショウだと思います。毒蛇のヤマカガシも見かけることがありますが、人間と遭遇すると瞬時に逃亡しますので、写真を撮るチャンスはなかなかめぐってこない。

マムシはすぐ逃げないのでマムシだとわかる。写真を撮るチャンスはあるけれどちょっと恐い。マムシはめったに遭遇しないし、たまたま遭遇した時にカメラを持っているとは限らない。

このヘビは裏庭のミョウガを撮ろうと思ってカメラを持っているときに、一瞬だけ遭遇しました。雰囲気がヤマカガシだと思ったんですが、パソコンで見てみると、何だかカラダの模様がヘン。[ヤマカガシ]の写真を検索してみましたが、こんな模様のヤマカガシはなかった。



手前の黄緑色のぼやけている茎がミョウガです。ミョウガはじっとしていますが、このヘビとの遭遇は一瞬でした。よく撮れたと思います。


この子が誰なのか、ずっと気になっていました。ネットで「シロマダラ」の写真をいくつか見ましたが、模様がもっと整っている印象でした。

けれど例えばWikipediaの「体色は淡褐色で、黒褐色の横縞が入る」という説明を読むかぎりだと、この子はまさにそれです。ヘビは個体差が大きいので、この子のように「まだら」が整っていない場合もあるかも知れません。

だとしたら、この子は“幻の蛇”と呼ばれています。夜行性のために発見例が少ないということもあるそうですが・・・

千葉県で絶滅危惧Ⅰ類、埼玉県・東京都・奈良県・岡山県で絶滅危惧Ⅱ類、岩手県・山形県・福島県・茨城県・群馬県・栃木県・石川県・大阪府・兵庫県・島根県・山口県・徳島県・福岡県・長崎県・熊本県・大分県で準絶滅危惧に指定されています。

ミョウガの根もとをすり抜けて行きました。画面上の方向に進んでいます。

どんどん進んでいます。


この子がシロマダラだとしたら、トカゲやカナヘビなどを食べるそうで、エンジェルファームには食糧がある。トカゲやカナヘビの隠れ家もあります。“幻の蛇”シロマダラが棲息していてもおかしくありません。