世界最大・最強のハチ、オオスズメバチ
Japanese giant hornet
上下の写真は2021年7月20日、ブドウ科の雑草ヤブガラシの花で吸蜜するオオスズメバチ。大のお気に入りのようです。
毎年、20人前後がこのハチに刺されて亡くなるという。確かに大きい(4cm~5cm)し、羽音が大きく存在感があるので、超危険なハチだと思っているかたが多いようです。その通りで世界で一番危険なハチではあるでしょう。でも「狂った殺人鬼」「凶暴な悪魔」みたいな昆虫ではありません。
オオスズメバチはミツバチに匹敵する高度な社会性を持った進化したハチです。巣に近づくと攻撃されると感じて、防衛のために攻撃してくるかも知れません。何もないのに突然人を殺したりするのは、オオスズメバチではなくホモサピエンスです。「誰でもよかった、ただ人を殺してみたかった」などと言うハチはいません。
吸蜜するオオスズメバチのお尻。
2020/09/22 ハーブの樹・西洋ニンジンボクでクマバチを狩猟したオオスズメバチ。これを噛み砕いて肉団子にして巣に持ち帰り、幼虫に与えます。肉食系のイメージが強いオオスズメバチですが、獲物はすべて幼虫に与え、自分は花の蜜や花粉や樹液を食べている。オオスズメバチは子育てのために狩猟するわけです。
ホモサピエンスはレジャーとして狩猟を楽しむことができる。生き物を殺すことがエキサイティングで楽しい。19世紀、ホモサピエンスはアメリカに生息していた5000万頭ものバイソンを絶滅寸前まで殺害しました。
2019/10/06 自然豊かなところで暮らしていると、家のなかにオオスズメバチが入ってくることもあります。こちらが友好的で静かであれば、彼らも攻撃的にはなりません。「ちょっと撮らせてね」とお願いしました。【※良い子のみなさんはぜったいにマネをしないでください】
触角のお手入れを始めたオオスズメバチ。
お口のあたりも念入りにお手入れする。
首の毛も、しっかりお手入れ。
お顔のお手入れもしておこうかしら・・・うふっ
大きな声では言えませんが、もっとも危険な生物はホモサピエンスだと思います。ホモサピエンスほど戦争してきた生物はないでしょう。サピエンスどうしで世界規模で殺し合いをします。どれほど巨大な悲劇をもたらしてきたことでしょう。それでもまだこりていません。
ホモサピエンスは一瞬で大都市を焼野原にし、罪のない無数の生命を焼き殺す爆弾を炸裂させて胸が痛まない。そのごも多くの生物を絶滅の危機に追いやって・・・それはホモサピエンス自身がこの惑星地球で生きにくくなる自殺行為なんですが、それをとめることができません。サピエンスなのに・・・
万物の霊長ホモサピエンスはオオスズメバチが攻撃的だと言って大騒ぎしますが、自分たちがどれほど恐ろしい生物であるかを学ぶべきだと思います。