涙目のバッタ、ツチイナゴ
“ Teary-eyed grasshopper” Patanga japonica
2023/06/14 アジサイが美しいので撮影しようと思ったら、ツチイナゴ発見。ツチイナゴは成虫のまま冬越しする珍しいバッタです。そのため成虫は冬の枯草にまぎれるような保護色なんですが、アジサイの花の上にいたら目立ちすぎる。
ちょっと花の上でくつろいでいるのでしょうか? アジサイの葉を食べた後なのでしょうか? ミヤマフキバッタがアジサイの葉を食べるところは何度も目撃しました。ツチイナゴもアジサイの葉を食べにやって来たのかなと思います。

目の下の模様が涙のように見えるので「涙目のバッタ」と呼ばれます。

2023/12/08
チマサンチュウを収穫しようとしたらツチイナゴ(オス)。 冬の季節、多くの昆虫たちが姿を消して淋しいなかで、このツチイナゴと出会えるのがうれしい。
エンジェルファームでは秋冬、必ずチマサンチュウやミズナ、シュンギクを栽培します。彼らはそれを食べていたんです。ツチイナゴは肉食せず草食性だから、エンジェルファームには雑草も含めて豊富に食べ物があります。






2022/12/25 (ファイスブックの投稿より)
ストーブもコタツも無い、コートも無い、手袋も無い・・・ 寒風が吹きつけるヤマブドウの茎でじっとしているツチイナゴ発見。(矢印の場所にいる) ほとんどのバッタ族が昇天するなか
ツチイナゴは冬眠もせず成虫のまま越冬します。 ただじっとしているのかと思うと、少し移動していた。


2022/02/02 (ブログより)
ヤブランの葉を切り落として春の準備をしていたら、ヤブランの根元に潜んでいました。さっと機敏に避難した、その姿。
冬だからといって、もうろうとしているのではないんです。後ろ脚一本失っています。そういうことにめげずに健気に生きのびている。その姿に感銘を受けました。

2018/03/24 (ブログより)
3月24日のツチイナゴ(メス)。 ほとんどのバッタは晩秋死にたえ、残したタマゴが春にかえる、そういうサイクルです。 ところがこのツチイナゴだけは成虫のこの姿で越冬します。
冬を生きのびるのは困難なことだと思いますが、こうしてミブナの葉で発見したのが3月24日。


2018/04/09 (ブログより)
4月9日。ツチイナゴの交尾の姿を見つけました。 いいパートナーに出会えてよかったね・・・ 他のバッタたちは成虫の姿がない。 赤ちゃんしかない。
ツチイナゴだけがハネムーンのときです。
農薬を使ったことがなく.、一年草の雑草をむやみに排除しないエンジェルファームの環境は、バッタたちの婚活に大いに役立っており、産卵そして誕生、赤ちゃんの生育にも貢献していると思います。

2016/03/08 (ブログより)
庭のバラの“葉もぎ”をしていたヴィラモが、葉に隠れているこのバッタを見つけました。 今年初めてのトップバッター(トップバッタ)は、成虫で越冬する珍しいバッタ、ツチイナゴ。
ナナホシテントウやモンキチョウの姿も見かけ始めました。 ウグイスの声も近くで聞こえます。


2017/06/26 雨がやんだ後の薔薇の枝で発見。頭部の左の葉に糞も発見。

2013/05/05 菜の花の花芯と花弁を食べる。下の2枚も。



2011/03/20 (ブログより)
土に触れたくなって 久々に庭仕事をしていると パチッとジャンプするものがありました。 よく見るとツチイナゴ。ことさら寒かったこの冬を、よくぞのりこえたと思います。
ジャンバーもコートもストーブも焚き火もなく、よく越冬できるものだと感嘆しました。
小さな小さな生物ですが、そのなかにたくましい生命力があって、励まし助け合う仲間もないのに、身ひとつで生き延びることができた・・・