ヒヨドリの巣立ち2024夏
Brown-eared bulbul chicks leaving the nest
2022/0815
ヒヨドリは孵化して10日ほどで巣立ちます。ということは、あっというまに巣立ちの日がやって来る。堆肥小屋の外壁まで自力で飛んだのをヴィラモが目撃しました。少しの時間、そこにいてくれたおかげで上の写真が撮れました。このあとすぐ、大胆にも裏山に向かって、ひとりで飛び立っていきました。
すぐに飛べるといっても、ヨチヨチ歩きみたいな感じで、エサを自分で捕獲できるわけではありません。
結局、親鳥がキィー、キィー鳴きながら子供たちの世話をします。親鳥の大きな声が1カ月ほど聞こえました。
2024/07/26
始まりは7月下旬でした。枯草や枝をクチバシでくわえて飛ぶヒヨドリを前庭で見かけました。巣を作るために運んでいるのだとすぐわかりました。どこで巣を作っているのだろうと観察すると、ヤマモミジの茂みに入っていく姿を発見しました。
ヒヨドリを不安にさせ神経過敏にさせてしまうと、この庭での巣作りを放棄するかも知れないと思って、できるだけ遠くから観察するようにしました。 ヒヨドリが飛び立ったタイミングでそっと茂みをのぞくと、上の巣がありました。ていねいに作られていると思いました。というのも、2年前に撮ったヒヨドリの巣は下のような安直なものでした↓
ズボラなヒヨドリと几帳面なヒヨドリがいるということでしょうか。
2024/07/29
巣作りを進めている親鳥の姿を撮ることができました。雄鳥と雌鳥が協力しあって巣を作り、ヒナの世話も二羽で行います。
2024/08/08
非常に慎重な親鳥で、私たちが近づくとさっと飛び立ちます。少し離れたところから撮りました。この写真を拡大したのが下↓
今年の夏は過酷な猛暑でした。この地に移住した2002年以来、もっとも暑い夏でし。暑さの質が違う。太陽光が皮膚を刺していくような、痛いような暑さでした。 ヒヨドリもカラスもスズメも口を開けて辛そうでした。こんなときに子育てするのは、大変きつかったことでしょう。
2022/08/17
一昨年の写真です。巣立ったばかりのヒナが前庭のヤマモミジの樹にとまり、親鳥がケアしている様子。この時のヒナが成長して、今年この樹の茂みで巣作りしたのかも知れません。
遠くからやって来たヒヨドリがいきなりこの場所に巣作りするとは思えません。この庭が安全であることを知っている子が、この場所を選んだのだと思います。
そう思うと、この夏生まれた子がまたこの庭で巣作りするかも知れない・・・
このヤマモミジ、何年も前に熊本市の園芸店ナーセリーズで買って、借りた軽トラックの荷台で運んだ。軽トラックだから片道2時間以上かかった。軽トラックの座席は狭くて振動もエンジン音もうるさくて、助手席のヴィラモもきつかったと思います。
けれどこうして立派に成長して、ヒヨドリが巣作りの場所として選んだのを見ると、やっぱりあのとき苦労してヤマモミジを運んでよかったのだと確信しました。
2024/08/18
巣立ったあと、巣を観察したいと思ってヤマモミジからはずしてみると、孵化できなかったタマゴがひとつ残っていました。ヒヨドリのじゃまをしたくなくて、今回タマゴがいくつ生まれたのか確認できませんでしたが、全部孵化できるわけではないということです。