復活クロマルハナバチ2021
Resurrection Bombus Ignitu2021
上下の写真は2021年5月29日、ハーブのマロウの花で吸蜜するクロマルハナバチ。2020年、急にほとんど姿を見なくなったので心配していたんですが、2021年5月に特にハーブのマロウの花で吸蜜する数10匹を見かけるようになり、ほっとしました。
東京や神奈川では絶滅。隣の福岡県で絶滅危惧1類、宮崎県で絶滅危惧2類に指定されています。環境省のレッドリスト2020では、準絶滅危惧種に指定。

2021/05/29

2021/05/29

2021/05/29

2021/05/22

2021/05/30

2021/06/23

2021/04/22 ハナショウブに吸蜜に来た。

2021/04/22 花芯に潜り込んで吸蜜。姿が見えなくなるので、天敵から守られる。ハナショウブはポリネーターたちの安全まで考えて、このように花弁を進化させたのでしょうか?

2021/04/22 吸蜜が終わって飛びたつ。

2021/06/07 チェリーセージ・ホットリップスで吸蜜。

2021/07/02

2021/07/05

2021/07/05

2021/07/05

2021/07/22 この子は後ろ脚に大きな花粉をためています。

2021/07/05 マウンテンミントの花で吸蜜。

2021/07/05

2021/07/05
追伸
2021年はクロマルハナバチを最もたくさん見かける年になった、とうとうハナバチたちの楽園が実現したと喜んでいたんですが、近隣の田んぼの農薬散布が原因でミツバチもマルハナバチもいっきに激減。
7月21日、Facebookにこんなふうに書きました。書いたときには農薬散布の可能性は考えたものの、激減の原因はわかりませんでした。
驚きました。 突然ミツバチとトラマルハナバチが消えました。 ミツバチはまったく一匹もいなくなり、トラマルハナバチはたった4匹ほど確認できただけです・・・写真はその一匹を撮りました。
今年ミツバチのために、たくさん菜の花を用意していたんですが全然やって来ないので心配していたら、5月になってハーブのマロウが咲きだすとたくさん飛来しました。
マロウの開花期が終わると、毎日早朝からガウラ(白蝶草)であわただしく吸蜜していました。
暗いうちからミツバチとトラマルハナバチがブンブンいっていました。 トラマルハナバチは、うちの働きがしらというか、花粉媒介という自然界の大切なお仕事を年間通してきっちりやってくれる、もっとも元気で快活なハナバチです。
そのトラマルハナバチが姿を消すなんて・・・ 何が起きているのかわかりません。僕は専門家ではないので、何もわかりません。こういうことはありえる現象であって、すぐに戻ってくるのかも・・・ということもわかりません。
家族として毎日観察しているので、できることですが今後の経緯を注視します。
クロマルハナバチはミツバチやトラマルハナバチほどの激変はなかったんですが、じきに減少していきました。難しいですね、前途多難です。
「田園地帯」というと「自然がいっぱい」と思うじゃないですが、ところが今の農業にはどうしても農薬が必要なんです。誰かが悪いのではない、それが現代文明というものだと思います。
私は大阪府茨木市が都市化していくプロセスで、小川がドブになってメダカやドジョウやタナゴが消えていくのを目撃しました。田んぼからカブトエビが消えていくのも目撃していました。私が小学生時代は、茨木市の田んぼにふつうにカブトエビがいっぱい泳いでいました。
自然破壊をして都市が作られていった。それを逃れて田園地帯に住んでも、そこも現代文明の影響は免れない。もっとワイルドな森林地帯に逃れても、私たちには車や携帯やパソコンが必要です。
井戸水くみ上げて薪でお風呂を焚いても、五右衛門風呂が壊れたら現金が必要です。服も靴もメガネも食糧も冷蔵庫も住まいもやっぱり現金が必要で、それゆえに現代文明から逃れることはできないと思います。
逃げることができないといえば、現代文明だけじゃなくてあらゆることから逃げることなんてできない。人から逃げても自分から逃げることはできない。そして何より死から逃げることができない。
思うに、ことは単純ではないと思います。単にクロマルハナバチやトラマルハナバチの問題ではなく、文明の問題、文明を創造してきた人間意識の問題に根ざしていると思います。
いづれにしろ、今やこの文明がクロマルハナバチを絶滅させ、トラマルハナバチですら追い詰める状況です。結局それが人間自身を苦しめることになる・・・それがわかっていてもヤバイ選択をしてしまう。なぜでしょう?

