ポリネーター・フレンドリー・ガーデニング
第8章
「西洋ニンジンボク Chaste tree」

↑2020/08/28 西洋ニンジンボクの花で吸蜜するナミアゲハ。

西洋ニンジンボクは熊本県合志市(こうしし)の熊本県農業公園で冬季に開催される植木市で購入しました。2015年か2016年です。 だから約10年も一緒に暮らしているんですが、10年しか経ってないのかとも感じます。

2020/09/08  西洋ニンジンボクの花で吸蜜するナミアゲハ。

私たちの庭になくてはならない樹です。多様な蝶や多様なハナバチたちに大人気です。私たちの庭ではムシトリナデシコと西洋ニンジンボクがポリネーターたちの人気No.1を競っています。

ポリネーターたちに人気がある草花や樹木というのは、花蜜が多いのではないかと想像します。植物の体内で花蜜を生産するのは、けっこうたいへんなことではないでしょうか。それだけの地道な努力をしているのでしょう。

2025/06/28 前庭で咲く西洋ニンジンボク。

実はこの地方、昨日(2025/06/27)梅雨明けしたという。
ええっ--ー?!
そんなバカな、まだ7月になってないじゃないか。

この地方はふつう7月19日ぐらいに梅雨明けしているというんですが、ずいぶん早い梅雨明けです。

2025/06/28 窓から見た西洋ニンジンボク。窓から1m50cmぐらいのところに植えているのでハナバチたちが訪花する様子がよく見えます。

西洋ニンジンボクは薔薇やクレマチスの花がほぼ終わった前庭の主役になっています。 今年はこの庭のアジサイは遅霜で花芽がやられたので、アジサイの存在感がなかった。

今まで体験したことのないほどアジサイの花が少なかった。梅雨が早く終わろうがどうであろうと、今年はアジサイが主役にならない年でした。



2025/06/27 右上はトラマルハナバチ、左下はクロマルハナバチ。彼らが一緒にいるところを撮ったのは初めてです。

数日まえからカラッと晴れる暑い日があり、まるで真夏みたいだと妻と会話しました。そのとき西洋ニンジンボクにクロマルハナバチ、トラマルハナバチ、クマバチたちが吸蜜に来ているのは知っていました。

そうして昨日と今日、彼らは集団でやって来ました。彼らの姿をこんなにたくさん見たのは今年初めてです。 上の写真のようにトラマルハナバチとクロマルハナバチが相席していました。

素晴らしい、マルハナバチやクマバチたちが一緒にやって来て、こんなに賑やかにしているのは久々だと思います。このまま賑やかであってくれたらいいんですが。

2025/06/29 今年、クマバチは藤の花にもやって来なかったので、極端に少ないと思っていたんですが、クマバチも連れだってやって来るようになりました。







2025/06/25 初めて撮ったといえば、この黄色い子を撮れたのも初めてでした。肉眼では見たことがありましたが、カメラが間に合わなかった。コマルハナバチのオスです。オスは梅雨どきしか姿を見せてくれないので、見る機会が少ないですが、はっとするきれいな黄色です。





2025/06/29 たぶんクズハキリバチだと思うんですが、そうだとしたら、

宮城県、高知県・・・絶滅危惧2類
京都府、香川県、福岡県・・・準絶滅危惧種
茨城県、栃木県、長野県、三重県、岡山県・・・情報不足
福井県・・・要注目

でもこの西洋ニンジンボクには、何十匹ものクズハキリバチが毎日団体さんでやって来ます。朝から日暮れまで。それにしてもほかのハナバチたちもそうなんですが、ひとつの花の吸蜜時間が非常に短い。ガウラの花もそうです。

すぐに次の花に移ります。すばやく移動していくので写真が撮りにくい。クズハキリバチと思われるハナバチもなかなかいい写真が撮れません。

2025/06/28 こうなってしまいがち。実は個人的にはこういう写真、好きな方なんですが、これでは「写真判定」できません。



2025/06/29 キンケハラナガツチバチ。ほかの子たちみんなキビキビした動きなのに、キンケハラナガツチバチは腹が長いためでしょう、もたもたしています。

こんな子がいちはやく絶滅に追い込まれると思いきや、絶滅危惧種にはなっていない、どころか個体数が多いそうです。しぶとく生き延びている。

2025/06/25 ベニシジミは西洋ニンジンボクの常連さん。

西洋ニンジンボクというなら、西洋種でないニンジンボクがあるのかなと思ったら、中国原産のニンジンボクが薬用として江戸時代に渡来したという。

中国では「牡荊」という名前がついていたけれど、この木の葉が朝鮮人参(高麗人参)の葉に似ているとして、人参木としたらしい。今でこそ「ニンジン」といえば、スーパーで売っているオレンジ色の根菜を言いますが、昔は朝鮮人参のことでした。

ただ中国原産のニンジンボクは朝鮮人参の葉に似ているとして、西洋ニンジンボクの葉は、朝鮮人参の葉に似ていません。 「西洋ニンジンボク」は、何かピンとこない意味不明な名前となっています。

[以下書きかけ] to be continued later


頭頂眼+松果体+第三の眼
Parietal eye+Pineal gland+Third eye
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