私が生まれた京都市下京区西七条にはトノサマガエルはいませんでした。小学生のとき大阪府茨木市に移転すると、そこはトノサマガエルの楽園でした。彼らのジャンプや泳ぎ方に魅せられ、ここは何て素晴らしいところだろうと思いました。
近所の小川にメダカやタナゴ、ドジョウたちが泳いでいました。大きな川にはフナやオイカワやハスが泳いでいた・・・大阪万国博が開催されるぐらいまでは。
あっというまに楽園は壊れていきました。小川がドブになって生き物がいなくなって、大きな川が汚れていくのを見るのが辛かった・・・・・
そんな私も大人になって仕事に追われる日々のなかで、トノサマガエルのことなんて長く忘れていました。
大分県の内陸部にiターンしたとき、きっとトノサマガエルがいっぱいいるに違いないと思っていました。確かに自然が豊かで水も澄んでいるのにトノサマガエルがあまりいない。魚たちも思ったほどいない。どうしてだろう・・・・・
驚いたことに、トノサマガエルは準絶滅危惧種(環境省カテゴリ)になっていたんです。
» 日本のレッドデータ [トノサマガエル]
大分県も準絶滅危惧2類に指定されています。
2012/08/04 以前、前庭には先住者が作られた小さな池があって、そこにはトノサマガエルがよくやって来ました。ただこの池はセメントで固めただけの不自然な池だったので様々な問題点があり、2014年12月に前庭全体を更地にした際に思い切ってとり壊しました。
2021/02/06 池を壊すことでカエルたちの住み家をうばうことになる心配はあったんですが、そのごもトノサマガエルはエンジェルファームに住み続けています。
今の世の中の考え方だと、トノサマガエルはみんな絶滅してしまうかも知れない・・・そんな危機感が私にあります。だからエンジェルファームにかくまいたい。トノサマガエルたちのための秘密の池を構想中です。
上の写真は、薔薇の株元に勝手生えしているカモミールを移植するために掘ったら、冬眠中のトノサマガエルの子供を起こしてしまった状況。ぼーっとしていますが自分で向きを変えました。すぐに掘った穴に戻してやりました。
2020/04/19 この子も土を掘っていて冬眠中を邪魔してしまった。トノサマガエルはアマガエルに比べて寒がりというか、早く冬眠し、遅く冬眠から覚めます。トノサマガエルは冬眠を邪魔した写真が多い。
2020/04/03 こちらはいきなりぬっと現れた活動中のトノサマガエル。今まで見た中で最も太っていた。 エンジェルファームでは農薬・除草剤いっさいやらないからミミズや土グモたち、様々な生き物がいてカエルたちも食に困らない環境だと思います。
2018/04/19 庭で出会った若いトノサマガエル。
2018/03/11 私に冬眠を邪魔されたトノサマガエル。
2013/05/21 庭に池があった時代のトノサマガエル。