単独性ハナバチVol.1
Solitary bees

トップの写真、ミチバチによく似ているんですが、何かが違います。 まず後ろ足が違います。ミチバチが運ぶ花粉団子の様子と違い、足全体に花粉が付着しています。アシブトムカシハナバチかも知れませんがわかりません。

高度な社会を持ち、精緻な巣を作り、人間の食用となるハチミツを生産するのはミツバチだけで、花蜂の多くは単独生活者であり、精緻な巣も作らず、ハチミツも生産しません。姿かたちは似ていても生活様式がかなり異なるわけです。

単独性ハナバチのポリネーター(花粉媒介者)としての能力は非常に高く、単独性ハナバチ1匹でミツバチ120匹と同じくらい受粉を行うことができるそうです。もっと注目すべきハナバチです。

2018/04/18 一見ミツバチと見違いますが、後ろ脚に花粉かごを持っていません。飛ぶにつれて多くの花粉を失うので、そのことによって多くの花粉をばらまくことになる。 英国のWILDCARE Nationwide Ecology SuppliesというWebサイトでは“the star pollinators of the bee world”、ハナバチ界のスターポリネーターであると表現しています。このサイトは以下のように述べています。

ミツバチは私たちのすべての植物、花、木で最高の花粉媒介者であるという一般的な信念に反して、単独性ハナバチはミツバチよりも優れています。

英国の267種のBeeのうち、ミツバチは1種のみ、マルハナバチは25種のみです。これらの26種は社会的であり、コロニーで生きる。Beeの他の90%は単独性ハナバチです。それは約240種です。彼らの生活を観て、彼らを監視し保護する方法を学びましょう。

日本の場合は、ミツバチ科(ミツバチとマルハナバチ)17種、その他のハナバチ(ムカシハナバチ科、コハナバチ科、ヒメハナバチ科、ケアシハナバチ科、ハキリバチ科、コシブトハナバチ科)は381種。
» 松香光夫 : ポレンビーとその利用 Pollen Bees and their Management

2018/04/18 羽をたたんだ様子を見るとミツバチとは明らかに違うことがわかります。



2018/04/18 よく見ると腹部の感じも違うし、体毛の生え方が違います。長い毛に花粉が付くようです。

2018/04/18 腹部に縞のないハナバチもいます。381種類もいるということは専門家ではない私たちには見分けるのが難しい世界だと思います。

2021/03/19 ムラサキハナナの花弁にやって来たハナバチ(名称不明)。かなり小型。

 

上の子。

上の子。

2020/06/28 ムシトリナデシコの花で吸蜜するハナバチ(名称不明)。



2020/06/28 ハーブのオレガノの花で吸蜜。名称不明。よって♂と♀なのか、ワーカーと女王蜂なのか?不明。





2020/06/28 上の不明なハナバチ。







2020/06/01 不明なハナバチ。

ヒゲナガハナバチ
Long-horned Bees(Solitary bees)