ミツバチと暮らす
Live with honey bees

Music by Lee Rosevere“Weightless”

トップの写真は香山桂子 (Viramo Keiko Kayama) が制作したブレスレット “Oneness”。2020年8月26日、これを庭で撮影しているときに一匹のミツバチが飛来しました。撮られるために現われたと感じてけんめいに撮りました。

ミツバチが好むガウラの花を背景に撮っていたのでやって来たのでしょうが、ブレスレットとミツバチという奇跡的な組みあわせ。エンジェルファームでしかありえない写真だと思います。

近年ミツバチの減少が世界中で報告されています。ミツバチなんていなくてもいい・・・・・ハチミツを我慢すればいいだけだ。そう考えるかたがあるとすれば、それはたいへんな間違いです。ミツバチがいなくなると人類も大打撃を受けます。

» ミツバチがいなくなると世界はこうなる(BUSINESS INSIDER JAPAN)
» 食料を作るには虫や動物がいなくちゃ!(UNEP 国連環境計画)
» 花粉の運び屋たち(National Geographic)
» フランスの香水・化粧品メーカー、ゲランが2019年より日本の在来種であるニホンミツバチの保護活動を開始(VOGUE)





2018/11/06 秋薔薇にミツバチ。エンジェルファームでは、オーガニック栽培が難しいといわれる薔薇も無農薬・無化学肥料で栽培しています。そのおかげで薔薇の花で吸蜜するミツバチを撮ることができます。







2018/11/06 品種改良が進んでいる薔薇は雄しべと雌しべが表面に出ていませんが、その場合ミツバチは花芯に潜り込むようです。オーガニックの薔薇には様々な昆虫やアマガエルたちがやってきます。当然、花屋さんの薔薇のようには整った姿ではありませんが、多様な生物が集まるその様子を楽しみます。





2020/03/23 菜の花の花粉まみれのミツバチ。花粉媒介者(ポリネーター)らしい姿です。

2020/02/19 厳寒期に咲く菜の花は貴重です。ミツバチにとっても私たちにとっても。毎年咲いてもらうようにしています。

2020/02/19 菜の花で吸蜜。後ろ脚に大きな花粉団子をつけています。

2020/02/19 菜の花から去る様子。道端や空き地や果樹園に菜の花が咲き乱れる、空が青く、梅の花が満開で素晴らしい香りが漂ってくる・・・そういう風景を失ったら、そこはもはや日の本の国ではないと思います。

2020/01/28 梅の花にむかって飛んでいく。2020年は特に暖冬だったので梅が早く開花しました。神秘的なまでに美しい高貴な香りです。紀友則はこう歌っています(古今和歌集)。

君ならで 誰にか見せむ 梅の花
色をも香をも 知るひとぞ知る


けれど梅の樹は人間に見せたいがために花を咲かせるのではなく、人間に感動してほしいから高貴な香りを放つわけでもありません。ミツバチやマルハナバチといった花蜂や花アブを引き寄せるために色をも香をも魅惑的にしているわけですね? 

それにしても梅の香りのあの比類のない高貴な高度な香りを理解する花蜂たちというのは、いったい何者なんでしょう? そして最高水準の香水を生産できる梅の樹はいったい何者なんでしょう?

2016/02/18 青空と梅の香りとミツバチの羽音。 

2016/02/18 梅の花で吸蜜。

2016/02/18 わが国では古くから梅干しを食べてきました。長い歴史、毎年ミツバチたちは梅花の他花受粉を助け、良質な実をならせることに協力してきた。日本人はミツバチに大変お世話になってきたわけです。
»ミツバチの受粉は作物の品質、貯蔵寿命、商業的価値を向上させる(2014年1月22日 The Royal Society)

2020/11/19 ローズマリーの花で、最高に可愛く撮れました。

2020/11/19 この日、ローズマリーの花にさかんにミツバチが来ました。 だんだん花が少なくなってくる季節だから、ミツバチたちにとってもローズマリーは貴重な蜜源だと思います。

2020/11/19 ミツバチが花芯にアタマを突っ込むと背中に花粉がつくしくみです、シソ科の植物たちは。ローズマリー、ラベンダー、タイム、ペパーミント、西洋ニンジンボク、もちろん日本のシソも。雑草ではホトケノザがシソ科です。 ミツバチは花粉まみれです。こうやって花粉を運び他花受粉を助けます。後ろ脚に花粉団子を付けています。これは彼らの食べ物。

2020/11/19 シソ科植物たちは花蜂たちを歓迎するように花を造形しています。花蜂が吸蜜しやすいように気配りしている。ローズマリーとミツバチは別個の存在ではなく、互いに助け合う深い仲でした。そして根は微生物と共生しています。他の生命と無関係な花なんて無い。すべてはつながっている・・・

2018/06/27 ラベンダーにやって来た。

2020/05/21 マロウの花で吸蜜。雄しべにつかまって花芯にもぐりこむ。

もっともぐる。

とうとう逆さまになる。

そして花粉まみれになる。

2019/05/03 ボリジで吸蜜。

2019/05/03 ヤグルマギクで吸蜜。

2020/04/14 ムラサキハナナで吸蜜。

2019/06/05 ヤマアジサイ「アマチャ」。後ろ脚に花粉団子をつけています。

2019/05/21 シロツメグサ。

2019/05/21 シロツメグサ。

2017/08/12 ヤマザンショウの上空を飛来する。

2017/08/12 ヤマザンショウから去る。

2019/03/05 可憐な雑草、オオイヌノフグリの花で吸蜜。後ろ脚から降り落ちているのは、羽ばたきの振動で散る花粉ではないでしょうか。

2019/03/05 オオイヌノフグリの花で吸蜜。12月や1月、2月でも咲く花です。これをミツバチが吸蜜することがわかってうれしかった・・・

2019/03/05 口(口吻)が長く伸びています。

2019/03/01 オオイヌノフグリの花で見せる様々な表情。

2019/03/01 オオイヌノフグリの花で見せる様々な表情。 

2020/02/11 オオイヌフグリです。こいう可憐な雑草を排除しないことによって、ミツバチも食べ物を得ることができます。

2017/09/23 キクイモ。地下にできる根茎は私たちがいただきます。



2020/08/22 日本ではガウラとか白蝶草という名で売られている。英名はBee Blossom、蜂の花というだけあって、ミツバチがたいそう好みます。

人類は長いあいだミツバチが地球生態系のなかで大変重要な働きをしていることに気づきませんでした。いるのがあたりまえ・・・言わば“空気のような存在”でした。“空気のような存在”は失ってみて初めてそのありがたさ、貴重さが身に染みてわかります。

そういうわけで現代文明がミツバチの減少を招いたのではあるけれど、現代文明こそがミツバチの貴重さを発見したわけです。国連環境計画(UNEP)はミツバチ減少の原因について次のように述べています。

いづれも人間の現代文明の所産です。
これはミツバチひとりの問題ではありません。われわれ人間にも影響が及んでします。たとえば精子の数が半減している・・・
» 2017年8月25日 「ヒトの精子、38年間で半減」国連環境計画(UNEP)日本語情報サイト

私たちは2000年のころから、いつか自給の養蜂をやりたいと思っていました。約20年の月日が流れ、今はもう養蜂はあきらめましたが、一年中ミツバチが食べ物が得られる環境、ミツバチと暮らす庭をつくるという試みについては、少しは成功しているかと思います。これから私たちは、ミツバチ以外のハナバチやハナアブたちの保護に取り組んでいきたいと考えています。

» 2019年8月17日 Seven simple things you can do to save the bees on National Honeybee Day By Scottie Andrew[CNN]
» [↑上のリンクの日本語訳] 今日からでも実践できる!ミツバチを守るための7つの行動(京都週末養蜂の会)