ヤマガラ
Varied tit
3年前、熊本県八代市に行ったとき、通りがかった園芸店にエゴノキの苗木がありました。ヴィラモは、自分の誕生日の記念としてこの木がほしいと言った。
いやはや、こんな地味でマイナーな木を欲しがる人なんてそうはいないと思います。
私たちの車の後部座席にのる程度の小さな苗木でした。植えた場所が良かったのか、すくすく成長し今年(2024)は小さな花がたくさん咲き、たくさんの実がなりました。
2024/05/05
これがエゴノキの開花。この身長だと私たちの車で運ぶことはできません。立派になったものです。
一個の花は小さいけれど、たくさんの花が咲きます。多花性だといえると思います。
2024/05/09
エゴノキの花でクロマルハナバチが吸蜜している様子。花びらの茶色の斑点は彼らのツメによるものだとわかりました。それにつかまって吸蜜するので、花弁を傷つけてしまう。
けれど、花弁はハナバチたちがつかまりやすいサイズ・形状になっている。こうして傷つくことは想定済みなのでしょう。そして受粉した花は花弁もオシベも落ちます。
今年はクロマルハナバチをほとんど見かけませんでした。これは貴重なシーンです。
ニホンミツバチもエゴノキを好むと思うんですが、なぜか一匹も吸蜜に来ていなかった。
ピントが合っていませんが、ハキリバチの仲間だと思います。こういう小型のハナバチがさかんに来ていました。ミツバチが来ないおかげで、他のハナバチがたっぷり蜜を吸うことができます。
ミツバチ(ハニービー/Honey bee)は、ものすごい働き者で、集団でテキパキ蜜を集めるので、単独性のハナバチ(ソリタリービー/Solitary
bee)に勝ち目はありません。
ともかく、エゴノキを植えたおかげで、クロマルハナバチやハキリバチなどに貴重な食料(蜜と花粉)を提供できた。
エゴノキはクロマルハナバチやハキリバチが花に来てくれるおかげで、他花受粉に成功し結実していきます。もっともエゴノキは自家受粉も行うようですが。
そして思いがけないことがおきました。エゴノキの実はヤマガラの大好物だったんです。ヤマガラがしきりにやってきます。日に何十回も。部屋のなかからその様子を撮りました。
2024/09/07
エゴノキの実を見つめるヤマガラ。
鳴き声を文字で置きかえるのは難しい。「ジャージャージャー」「ビィービィービィー」「ニーニーニー」等、人によっていろんな表現があります。今はこんな声で鳴いていますが、繁殖期は「ツツピー・ツツピー・ツツ」と鳴いています。
こちらを見ています。悪そうな人ではないと判断しているようです。ヴィラモのことは気に入ったようで、もっと近づこうとして窓ガラスにぶつかりました。
ヴィラモがエゴノキの苗を買ったおかげで、まずハナバチたちに貢献し、次いでこの子たちに大変な貢献をしました。こんなにたくさん食料を得られて喜んでいることでしょう。
実をじょうずにちぎります。
遠くを見つめて安全確認をする。野鳥は慎重で注意深い。
2020/04/17
玄関先でヤマガラ発見。柴犬アミの抜けた毛でしょうか。巣作りの材料として集めているらしい↑
ちょこまかするのでピントが合わず、枚数をたくさん撮ったわりにはいい写真が撮れなかった↓
2018/01/31
裏山の小径で出会ったヤマガラ↑↓